木造建築のこれから...
2018年10月30日
木造建築のこれから...
木造の高層ビル~CLT
木造の中高層施設(CLT建材を利用)の建設が鹿児島県内でも広がっている。
皆さんCLTって聞いたことありますか?
CLT=クロス・ラミネーテッド・ティンバーと呼ばれる集合材。
その名の通り、繊維方向に揃えた板をクロスに重ねて接着剤で圧着した木材で直交集成材と
称されるもの。
このCLT、耐震性や耐火性に優れているだけではなく断熱性や施工のし易さという特性ももっている。
建築がし易いということで、高知県で建てられたCLT構造の三階建てアパートはほぼ丸1日で構造体が
出来上がったらしい。鉄筋コンクリートの場合は通常約1ヶ月かかるというから劇的な期間短縮。
まだ素材費としては鉄筋コンクリートと同程度だがコスト削減が進めば需要はさらに増えていくと思われるCLT工法。
ヨーロッパでは1990年代から研究され始め3~5階の中層ビルやアパートなどに使われてきており、
すでに9、10階建ての高層ビルやマンションも。
日本でも中高層建築で導入が拡大しつつあるので注目!!
また、人工林面積が九州2位という鹿児島県としても地域にある木材を有効利用していくことが地域経済
の発展にもつながるとして力をいれていく方向のようだ。

