「地価公示」県全体で33年連続下落
2025年03月19日
・「地価公示」県全体で33年連続下落
全国の土地の価格を1月時点で調べた「地価公示」が公表され、県全体では33年連続して下落しました。
一方、鹿児島市では、住宅地と商業地ともに4年連続の上昇となりました。
「地価公示」とは、国土交通省が1月1日時点で調査した1平方メートルあたりの土地の価格。
住宅地や商業地などを合わせたすべての調査地点の土地の価格は、人口減少などの影響で去年と比べて0.5%下回り33年連続の下落となりました。
一方、鹿児島市では、市電沿線の中心部の利便性の向上や鹿児島中央駅周辺の再開発を背景にした需要が好調で住宅地では0.8%、商業地では1.2%といずれも4年連続で上昇しました。
住宅地で最も高かったのは、JR鹿児島中央駅の西口にある西田2丁目で去年より2.7%上昇し、27万1000円でした。
西田2丁目では、商業地も2.5%上昇していて、JR九州が整備した、中央駅西口の県内最大規模のオフィスビルや、大型マンションの建設が予定されていることが背景にあるということです。
商業地で最も高かったのは、東千石町の天文館交差点付近の116万円で、去年より0.9%上昇しました。
県内で上昇率が高いところは、住宅地が龍郷町で3.5%、商業地は西之表市で4.1%でいずれも離島の調査地点が最も高くなりました。
龍郷町では、奄美大島での好調な観光関連の動きに伴ってリゾート地に近い地域での地価の上昇が続いているほか、西之表市では、対岸の馬毛島で進む自衛隊基地の工事で工事関係者が増えていることが要因とみられるということです。